経理事務は一度就いてしまうと、やや専門性を追求される仕事になるし、どの企業にも存在する部門なので、経験があると転職時に有利。
派遣であっても時給が高いし、一度子育てとかで仕事を離れた女性でも復帰しやすいため、人気職でもある。
念願の経理事務に採用されて万々歳だったはずが、もう辞めたい、辞めたくてしょうがない。
って経験、わたしもありまして、私の場合経験者でしたが3カ月で退職しました。
マジです。
わたしの場合は、経理事務というか、ほぼ総合事務で、その一部に経理も含まれているという感じです。
この記事では、不慣れな業務で、聞く人が誰もおらず、仕事は忙しすぎる、そんな孤独に耐えられなくて退職してしまった私の経験談と、そんな経験を経て、続けるべきか、辞めるべきか迷う方へ、どうやって決断した方が後悔がないかまとめています。
経理事務、未経験で採用されて不安、もう辞めたい※わたしに勤まるの?
結論から言えば、もし、未経験であり簿記の資格も無いことを承知の上で雇われたのであれば、これから勉強していけば、大丈夫、勤まります。
全く知識の無いところから始めるのは、すっごく大変で、腹立つことも多いと思うし、心折れそうになることがあるかもしれないけれど、きっと慣れます。
辛いのは最初の数カ月、慣れるまでの目安は1年です。
この期間は、経理事務だからこの期間というものではなくて、どの事務職もこれくらいの目安で確実に慣れます。
ただ、絶対慣れるから、続けるべきです!とも言い切れない私がいます。「やる気があるなら、続けた方がいいし、やる気ごと削がれているなら辞めてしまった方が自分のためにも、会社のためにもいいです」が私の答えですかね。
今の自分が信用できなくて不安しかないかもしれませんが、慣れるんです、大丈夫なんです。今は不慣れで、仕事も膨大に思えるでしょうが、そのうち定時で帰れるようにもなるし、経験上断言しますが、楽勝になる時期がきます。
そんな私はと言うと、経験者だったけど辞めました。
(おい、、、!!)
これは、私の場合ですが↓
- 引継ぎ期間約2週間
- 業務について聞ける人がいない
- 各社事務の実績表が毎月お天気マークで出力される※全支社へ晒される
- 支社社員の怠慢さもすごかった
- 支社会議が毎月あり、実績報告会があった
この理由で、3カ月で退職した経験があります。
正直、面倒すぎました。
そう、私に足りなかったのは、続けていくという情熱とか気力。
転職するのはいいけれど、想像していたのと違うとショックも大きすぎるんですね。支社に女性事務員1人だし、そんな責務の仕事はないだろうと思って入社してたんですよ。
女性1人だし、人間関係で揉めることもなさそうだし、、、という打算が甘かった。
①引継ぎ期間約2週間
仕事を早く覚える裏技を使っていたため、一通りの業務は滞りなく覚えることができました。
自画自賛です。よくやりました。
それ故、生じた仕事以外の障害はありましたが、なんとか過ごすことができました。なんとか、、、
この2週間がキツすぎて、完全燃焼だったかもしれません。前任がとにかく怖かった。
②業務について聞ける人がいない
支社に事務員一人、経理処理とかであれば、一応経験者だし簿記も持ってるから、何をどうするって大体想像ついたんですけれど、この会社独自の契約書などの処理がもうさっぱりでした。
種類多すぎ問題。
引継ぎのときに、困らないようにコピー取ったりもしてましたが、ケースバイケースが多すぎて草w。
お客様を相手にしている企業だったため、支社とお客様と距離がめちゃくちゃ近いんですよね。
間違えたら、クレームになってしまいそうで、プレッシャーがすごかったです。
さらに、そこに事務員一人という更なるプレッシャー。
ゆっくり考えながら処理したくても、月末に営業担当から滑り込み契約書とか上がってくるわけです。契約処理は18時までにしなくてはならない!!という状態で、時計見ると17時30分。
(あぁ、ふざけんな)
来月に回していいか確認すると「今月の実績に入れてくれ!」と、、
(あぁ、、、)
で、その処理をする契約書は?と聞くと、、、「手に持ってる」。
(もう、捨てろ、燃やせ)
本社に聞きながら、一生懸命処理してるんですけれど、こういう状況に耐えられなかった。
こんなのが毎月?と思うと恐怖だった。
③各社事務の実績表が毎月お天気マークで出力される※全支社へ晒される
事務職でしたが、1か月ごとに業務表があり、支社ごとにお天気マークで晒される企業でした。
実績重視なので、②で申した契約処理の怠慢などがあると、曇りマークなどが出てきます。
どってことないじゃん?て思うかもしれないんですが、この成績表がなかなかのポテンシャルを持っていて、3カ月がんばりまくって、全部お天気マークで返したんですが、もう辛すぎ案件でした。
本社からは大絶賛でしたが、当の本人である私は「だからどうした?」状態。ただただ、辛くて、この辛さを共感できる仲間もいなかった。
今思えば、甘かったと言われれば、甘かったのかもしれません。
全部曇りマークで返すくらいのことしても、良かったかなーと思います。
(ん?)
いや、それくらいの度胸は必要だったんでしょうね。
④支社社員の怠慢さもすごかった
支社社員の怠慢さというか、とにかく返却物は返さないし、机の中はとっ散らかってるし、常におしりを叩いてフォローが必要な坊ちゃん社員ばっかりで。
(年上坊ちゃんだったけどね)
自分も不慣れな状態で、坊ちゃんの面倒を見なくてはならず、坊ちゃんが色々無くし、坊ちゃんの提出漏れがあったとき、あの恐怖の曇りマークが出てくるんですよ。
(もはや、坊ちゃん言いたいだけ)
しかも、営業担当もやらかしてくる超絶俺様ヤローだったので、クレームの電話もすごかった。
(いや、知らね)
今なら、言えますよ。
どうなってんだ!こんの、〇カがぁ!!
当時、か弱い(?)20代のわたしには、無理だったなぁ。笑
⑤支社会議が毎月あり、実績報告会があった
県内すべての支社が集まり、事務の、、、というか、支社の実績報告会がありました。
しかも、パワーポイントでまとめての発表会ですよね。
いやもう、、、
毎月、順番にめぐってくるらしいんですが、自分の番が巡ってくる前に辞めました。
とにかくプレッシャーがすごかった。
事務員なのに、支社をまとめてください!的な。
(おいおい、支店長はよ?)
支店長は腰掛け。
高校生の息子が保険証忘れたらしいから、届けに行ってくるわ~
って外出したことあったし。
(いますぐ戻れ)
仕事内容がどう?続けられそう?ということじゃなくて、私に足りなかったのは気力です。うーんざりした。
やりきる気力がなかった。
それより以前勤めていた会社で、給与・社会保険関係を任されていた経験があるんですが、これも一人だったんですよね。
聞ける人はいたけれど、お局様だから聞けなかったし、教えてもらえなかった。
しかも会社の規模が大きくて、社員は支社に1,000人。
イレギュラー処理もあるんですよ、定年退職での年金がどうの、、公的機関とやり取りしながら、ゼーゼー言いながら走りきった経験もありますが、そのときはやり切れました。
おかげ様で、税金にもめちゃ詳しくなれた。
ただ、もう一度それをやろうか?と言われると、もう、、、そこまでの情熱が無かった。
頭に浮かぶのは、疲労感だけ。
どの仕事もそうですけど、辛いのは最初の数カ月、1年経てば慣れます。
だから、経理事務で、、
貸借、損益だとかさっぱり!
日々の業務に追われて、新しい職場環境対応で精一杯勉強したいけれど、仕事を覚えることの方が大変で、勉強どころじゃない!
ということもあるかもしれませんが、基本大丈夫だと思うんです。勤めていけるっていう、気力、やる気さえあれば。
以前の資料を参考にしたりしながら、頑張っているうちに貸借や勘定科目なども自然に解るようになってくると思います。
実務未経験で採用されたのならば、気力さえあれば、今後のスキルアップで追々資格取得を目指してみるのも手だし。就いてしまえば実務に勝る学びはないですから。
自分の未来に投資できそうな企業であれば、勉強させていただくつもりで働くのも悪くはないかなと思ってます。
わたしは、辞めましたけどね。
扱うのは数字なので、きっとミスは許されませんけど、仕事をしながらの勉強は何よりも理解が早いし、余裕が出てきたときに、資格試験にチャレンジしてみるといいかなとも思えます。
要は、やる気次第、自分の未来への投資次第。それが無ければ辞めた方がいい。頑張れないから。
例えば、将来経理事務をずっと続けて行く!とか、今の会社にいることで得られそうな、自分にとっての利点です。
雇っていただいただけでも有難いだとか、ワケわかんない感謝理論は置いておいて、利点です。
何にせよ、決めるときには自分が「やりたいか?やりたくないか?」で決めた方がいいです。
経理がどう、会社がどう、という前に、自分がどう?こっちです。
経理事務に必要な資格は?持っておいた方が楽になる資格
一般的に、パソコンのスキルはある程度必要です。
オフィス系ソフト(EXCEL、WORD)の基本的な知識があって、パソコン操作に慣れていれば問題ありません。
会社によっては独自の経理ソフトが導入されているときもありますが、実務を通して使い方は学ぶことができるので心配無用です。
- 日商簿記2級程度
- パソコン検定3級程度
パソコンの知識がなければ、パソコンの階層から知れるパソコン検定3級程度をおすすめします。
会計ソフトをCSVなどでダウンロードしたりして編集することがあるかもしれず、パソコンの仕組み・階層くらいは熟知しておいた方が楽ですね。
どちらか迷われるならば「簿記」がおすすめです。貸借、現金の流れがわかっていると応用が利きます。
経理事務は未経験でも採用されるの?
結論から言うと、会社によりますが採用されることもあります。
例えば、パソコンで利用する経理専門ソフトがあれば、簿記の資格などなくても帳簿くらいは作れちゃうんですよ。
帳簿も決められたところに、決められた数字を入力するだけで、経理専門ソフトが仕訳してくれるから。
会社によって任せる仕事の裁量範囲は違い、幅が広く、仕事内容は多岐に渡りますが、募集内容で未経験でも勤まるものかどうかは判断ができますね。
例えば、会社の決算書作成から税務申告、また資金繰りなどの財務も含めて経理事務の募集がかけられているような場合は、それなりの経験がないと勤まりませんよね。
募集内容に『簿記の資格保有者』『実務経験者』とある場合は、未経験では難しいものです。
要は、採用側がどのような人材を求めているかによります。
稀にですが『簿記3級歓迎』とあっても、未経験者が採用されることもあって、何が起こるか分からないのです。
未経験だから・・・と最初から諦めずに募集内容によってはチャレンジしてみるのは大いにアリだとは思いますが、、
経理事務※実務経験があったほうがいい2つの理由
パソコンで利用する経理専門ソフトがあれば、簿記の資格などなくても帳簿くらいは作れちゃうし、帳簿も決められたところに、決められた数字を入力するだけで、経理専門ソフトが仕訳してくれるなら、未経験でも全然へっちゃらじゃん、とも思えます。
↓こういう理由が隠れています
- 実務処理への対応力の違い
- 応用が利かない
なぜ実務経験が必要かと言うと、会社での実務処理に少しずつ違いがあるんです。
そこでの対応(仕事の出来高)が、実務経験があるか?ないか?で大きく違ってくるというのが一つ目。
二つ目は、例えばですが、最終的な金額に差異があったとき、応用が効かない。
どいうことかと言うと、なぜ差異が起こっているかの原因追及が難しくなるんですよね。会社によっての独自の勘定科目もあって、ある程度の簿記の流れ(貸借・損益)を知っているからこそ、分かるというのがでてきます。
経理事務に未経験で就いてはみたものの、やっぱりどうしても無理だなと思ったときには、辞めて次を求めた方が良いでは?というのが個人的な見解でもあります。
無理だと思うものを頑張る気力があるなら別です。
無理なものを頑張ると、超疲れるし、イライラもします。経験上、そんな思いをしてまで続けたい情熱がなければ、転職サイトにでも登録して、違う仕事を見つけた方が良いと思いますね。
自分のためにも、会社のためにも。
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