前職が販売や製造業にも関わらず、事務未経験で事務を希望するときに、「なぜ事務職を希望するのか」という問いをされたらどうしようか迷いますよね。

長く仕事(前職)をしてきて、なぜ今更事務をするの?
これから畑違いの仕事を覚えるのは無理、無謀じゃないの?
採用を担当している側からすると気になるところです。
面接に至っては、面接官は直接質問を浴びせる間もなく本心を見抜きますから、見抜かれたとしても、その核心を避けて通らず上手に説得する必要があります。
畑違いではあったとしても、転職することで、自分の経験は事務職で活かせること、「貴社で働きたい理由」を根気よく伝えていくしか方法はありません。
書類選考や面接で、採用側が知りたい情報は「自分の会社に貢献してくれそうな人は誰?」です。
未経験者の場合は、ライバルは経験者になるのでしょうから、採用担当者の目に留まるような履歴書を作る必要があり、面接で聞かれたときには的を得て的確に返す必要があります。



「なぜ事務」って聞かれてもねぇ・・・
と困っているあなたにの参考になるように、記事にまとめてみました^^
転職で「なぜ事務に?」気を付けて!6つの注意事項


- 楽そう、パソコンが好きは絶対避けて
- 企業理念に共感しましたは安易に書かない
- 今までの経験で、事務に役立てそうなことを血眼になって探してください
- コツコツした作業が得意は、できるだけ避けましょう
- 前職が製造業の人は流れ作業のイメージを払拭しましょう
- 前職が販売職の人は華やかな職場というイメージを払拭しましょう
なぜ事務?注意しておいた方が良いこと
なぜ事務?と聞かれても、各々理由は色々ですよね?
「デスクワークが楽そう」
「仕事が楽そう」
「パソコン入力作業が好き」
「土日休みで時間の都合が割と付けやすい」
こんな感じの人もいるかもしれません。



「土日休みで時間の都合が付けやすい」「パソコン入力作業が好き」は、書いても悪くはないですが、これだけで「事務を目指しました!」という人を企業は雇いたいとは思わないです。
書くときには、これ以外で「事務で活躍したい理由」を必ず付け足しておいてくださいね^^
そのときは、事務職というカテゴリに焦点を当てずに、なぜその企業なのか?
というところを中心に志望動機を書いた方が話を広げやすい、ということもあります。
応募する企業のことを知ると、志望動機が見えてきます。
ネットで知ることのできる情報って限られてますが、調べつくせばそこから見る何かはあるはずです。
そこで共感できたことを、志望動機に入れていけば良い訳です。



ただし、よくある回答のひとつとして『貴社の企業理念に共感しました』という常套文句だけは安易に書いたり、言ったりは止めた方がいいですよ。
絶対聞きますから。
「どんな風に?」「どんなところが?」って。
あたふたしたら、その時点で「なんだ?」と思われて終了です。
「どんな風に?」「どんなところが?」と聞かれても、答えることができますか?
自分の経験と重ねて、その理念にどう共感できたのか?という目線の書き方が必要なので、安易に書いてしまわないように気を付けてください。
そのためには、事前に応募する企業のホームページくらいはチェックしておくと良いですよ。
地域貢献や地球環境美化など、応募する企業が、業種以外で力を入れている分野が大体あります。
これらは事前に調べないと知ることはできませんし、そこから動機を探るのは良い手です。



『間接的ではありますが、貴社で事務員として働かせて頂くことで○○に貢献したいと考えました』という言い回しもできます。
※○○⇒その会社がどのような活動をしているか?
自分の会社のことを、事前に調べてくれているんだなぁと思われるので好印象ですし、マイナスになることはありません。
前職から何を学んだ?それを事務で活かせそうですか?


事務職を目指す理由として、前職で学んだことを活かして希望する会社にどのように貢献ができるか?
\事務で評価の高い人はこんな感じです/


前職でこの資質が活かされた場面、仕事を思い出し考えてみてください。
販売職の方はコミュニケーション力、製造業の方は臨機応変に対応etc…
できればたくさん、どんな小さなことでも大丈夫です。
ちょっとした資料作成や伝票処理でも、経験があるならば盛り込みましょう。
というか、味付け、肉付けは絶対必要。
事務職に関する仕事をしていたことが少しでもあるならば、書いた方が良いですよ。
ライバルが経験者だと強敵、同じスタートラインにも立つことができません。
「自分がどんな風に役立てるか?」という部分を、企業に分りやすく伝えることを意識してください。
※過剰なアピールはNGです。できないのにできる!!!とか・・入社してからが大変です
コツコツした作業が得意はできれば避けましょう


わたしは長い間人事を担当させて頂いていますが「コツコツした作業が得意」という文言、大体9割くらいの方が履歴書や職務経歴書に書いています。
なぜ「コツコツした作業が得意」を避けた方が良いのか?
「コツコツした作業が得意です」では弱すぎます。
- ライバルは経験者の可能性もある
- コツコツとした作業ばかりが事務職じゃない
- みんな書いている
もちろん細かなコツコツした作業も事務職としてはありますよ!
抽象的な事務員としての資質の羅列したところで、ライバルは出し抜けません。
それでも書いてアピールするなら、前職でどのような細やかな作業をしていて、どのように会社に貢献できていたのか?を具体的にアピールした方が良いですよ。
\できればこれも避けましょう/
- コミュニケーション力があります⇒×
- コツコツとした作業が得意です⇒×
- デスクワークが好きです⇒×
- 気や機転がききます⇒×
- 責任感があります⇒△
あまりにも抽象的すぎると、その辺に溢れている魅力のない履歴書、職務経歴書と同等になっちゃいます。
具体性を持って、どのように得意で、どのように前職で評価されていたのか?を書いていくといいですよ。



その方が伝わるし、何よりも印象がいい!
この人はきっと、仕事ができる人なんだろうなって想像がつきます!
だって、こちらが欲しい情報、つまり自分が伝えたいことを言葉で的確に伝えてくれますから!
とくに他者目線も有効ですよ!
※評価を得ていたetc
前職が製造業の方が注意しておいて欲しいこと
製造業の方は流れ作業というイメージがつくときがあるので、気を付けてくださいね。
流れに添って作業をしているんだよね?製造業では、言われたことには忠実に作業はできるけれども能動的にはどうだろう?
採用担当は人を見るプロなので、こういう考え方をする人もいます。
そのイメージを消してしまいましょう!
そのためには、イレギュラーな業務やトラブル処理をどのように対処していたのか?
こういう突発性のことに対して、事務員としての資質に沿いながらアピールすると効果的ですよ♪
こういう仕事もあったんだよ~!ということをもれなくプラスして!
前職が販売職の方が注意しておいて欲しいこと
そしてときに、販売職の方は、華やかなイメージを持たれることがあります。
華やかな世界にいた人が、地味な仕事である事務職を続けることができるわけ?
こんな風に勘違いされて不採用なんて悔しいじゃないですか!
華やかな職場だったけれども、些細な事務作業や在庫管理など、華やかさとは遠い部分に事務に通じる部分がないかを探してみてください。
きっとありますよね?
自身が転職をすることで、多少なりとも経験を活かせるように事務職で新たな人生を切り開きたいと熱意をもって伝えることができれば、大丈夫ですよ!
履歴書と職務経歴書はどちらも必要か?
履歴書と職務経歴書は2つでひとつがいいですよね。
履歴書だけでは志望動機や自己PR、パソコンスキルを試験官へ十分に伝えることができないからです。
履歴書は簡潔に150字~300字程度でまとめる!
職務経歴書の志望動機欄に500文字程度用意しておくのが望ましい
履歴書はできれば手書き、職務経歴書は表を利用してパソコンで仕上げましょう
職務経歴書を利用して、パソコンスキルを間接的にアピールできるチャンスでもあります。
今日のまとめ
事務経験者であっても、事務未経験者であっても、向かう先が同じ事務職なので、採用試験を受ける限り採用担当者に訴えることは同じですよね。



貢献度
アピールできる材料を集めなければいけません。
未経験者は畑違いのところから転職することになるので、履歴書の書き方を工夫して、面接で聞かれても返しが的外れにならないように事前対策しておきましょう。
的外れになるということは、事務職では結構致命的です。
「言われていることが理解できていません」と相手に伝えているようなものなんですよね。
相手は人読みのプロですから、気を付けて!まずは書類選考突破。



書類選考の段階で採用担当者の「?」は無くしましょう。
面接で聞かれたときに答えればいいや・・・で履歴書や職務経歴書を郵送してしまうと書類選考にも漏れちゃいます。
例文は↓こちらの記事にまとめています^^


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